とても大切な「下地作り」

下地の処理方法で「仕上がりや持ち」が
大きく変わる⁈
壁紙の張り替えで「大切なこと」。
いくつかありますが、その中に「下地作り」。
下地の処理方法があります。
壁紙の仕上がりだけではなく、耐久性にも大きく関係・影響する大事な作業です。
一方で、壁紙の裏にある下地の状態は、普段の生活の中では直接見ることも触れることが出来ません。
そのため、状態の「変化・劣化」には気づきにくい部分でもあります。
ここでは、そんな「下地」と処理内容について、
すこしお話しさせていただければと思います。
そもそも、壁紙の「下」は
どうなっているのか?
壁紙の「土台」でもある下地壁の状態は、それぞれのお家ごとに異なります。
- 築年数 ・使用状況 (経年劣化など)
- 施工方法・工事内容 (誰が何を?)
- 立地・建物様式 (日当たりなど)
- 天災・地震・結露や熱による影響
上記条件が変わることで、それぞれに状態が大きく異なってきます。

上の写真2枚は、それぞれ築30年を超えた建物です。
一方で、壁の素材・傷み具合・劣化度合い・施工内容・精度はまったく異なります。
そのため、それぞれの下地状態や壁紙に合わせた適切な処理方法が必要です。
傷みの原因はどこにあるのか?
主な原因は「時間の経過」です。
また、壁紙は(対応年数6~7年)を過ぎた頃から、徐々に「うすく・もろく」なっていきます。
ビニル素材の耐候性、紙素材の結合性が失われていくからです。
- 湿気
- 熱・乾燥
- 衝撃・振動
- 紫外線
時間を追うごとに、壁紙の表面から下地壁が受ける影響が徐々に大きくなります。
これが、直接触れていないはずの下地壁が、傷み始める要因のひとつです。
実際、壁紙には下地壁を保護する役割もあります

すこし補足ですが、
壁紙の「汚れやすさ」「傷つきやすさ」「カビの発生」も、劣化による素材の性能・機能低下に関係します。
そのことで起きうること
壁紙とともに下地壁自体の強度も低下します。
たとえば、かるく物が当たっただけでも、凹みや穴が開きやすくなったり、下地壁の継ぎ目にひび割れが起こりやすくなる状態です。

残念ながら、下地処理だけでは完全に経年劣化を止めることは出来ません。
しかし、劣化のスピードを遅らせることや、下地壁の強度や状態を回復させることは確実に出来ます。
リフォーム本来の目的
今ある状態を、
「どれだけ良い状態にできるのか?」

それが、リフォーム本来の目的でもあり、役割だと私は信じています。
「その場」では無く、「その後」ながく安心して快適に過ごせることの方が重要だと考えるからです。
大規模なリノベーションをしなくても、充分に満足度の高い工事を実現することができます。
さいごに
すべてがあたらしい新築工事とは異なり、
壁紙張り替えの下地処理は、「見た目」を良くすることだけが目的ではありません。
「大切なお家の状態を直す」。
メンテナンスとしての重要な役割もあります。
また、当店がおすすめしている内容は、全ての方が望まれている内容ではありません。
しかし、何年・何十年と経過した状態から、さらに長く、美しさを持続させることは、決して簡単なことではなく、それなりの手間や時間をかけなければ成し得ないことも事実です。
実際、長いことこの仕事に携わり
「壁紙の裏にある真実」を知る者として、
・何をすれば変わるのか?
・何をしなければ、どうなるのか?
そのことは、重々分かっています。
こういう時代だからこそ、しっかりと根拠のある
内容をおすすめいたします。
あなたのお家の壁紙に、私の経験や知識がお役に立てれば幸いです。
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