壁紙張り替えの前に。こんな場面、ありませんか?

パテ(下地調整剤)とモルタル上が、しっかりと接着されていない様子

壁紙の張り替えをしたのに、数年で浮いてきた。接着がうまくいかず、めくれやムラ・灰汁が出たり。 実はそれ、「下地」からの影響かもしれません。

シーラー処理とは?

接着の効いていない「うら紙」は、水分を含むことで浮いてきます。

シーラー処理とは、古い壁紙を剥したあとの下地に「専用の処理剤」を塗り、下地表面の状態を整える作業工程のことです。

表面に残ったパテや糊・「うら紙」の粉をしっかりと固め、状態を整える役割があります。
これを行うことで、壁紙の密着性がぐっと高まり、ながくキレイな状態を保ちやすくなります。
また、工事後の「浮きや剥がれ」の原因を取り除くための作業です。

壁紙の「うら紙」とは?

壁紙製品の裏側に加工されている「剥離紙」のことです。壁紙を剥すと、薄い紙が壁側に残るように設計されています。また、年数によって紙素材の「結合性」が失われ、壁紙を剥した際に「粉」を吹いたような状態になります。

なぜ「おすすめ」なのか?

接着の効いていない「うら紙」と下地処理の後
接着の弱いうら紙と、広範囲に下地調整をした様子

壁の状態は一軒ごとに違います。
実際、人の手によって作られたものは
「誰が何をしたのか」そのことによっても、状態には大きな差が生まれるからです。

とくに築年数が経っている建物や、壁紙を何度も張り替えているお部屋。ペンキやベニヤ、モルタル下地・カビ処理後など、より接着力を必要とケースにはおすすめの作業です。

また、リフォームでは
選ばれる壁紙や下地状態によって、全体的な下地の再調整が必要となる場面が多々あります。
このような場合にも、当店ではおすすめをしています。

シーラーの種類

壁紙の接着補強剤でもある「シーラー」には、大きく分けて2つの性質があります。

浸透性のあるものと、表面に被膜をつくるタイプです。
それぞれ下地壁の素材や壁紙によって、用途を使い分けています。

よくあるご質問

「余計に費用がかかるのでは?」
「時間が伸びるのでは?」

たしかに、シーラー処理には工程が1つ加わります。
ですが、その分、仕上がりと持ちが確実に変わります。リピート工事で確認済み

また、お見積もり時にしっかり「内容と費用」をご説明します。
「勝手に作業して後でご請求」といったことは決してございませんので、ご安心ください。
お客様、ご納得の上で作業項目に含ませていただきます。

まとめ

実際、リフォームの現場では、
お家の状態はそれぞれに異なります。また、選ばれる壁紙も様々です。
だからこそ、「ただ貼る」のではなく、「剥がした後の状態」や「その後」どうなるのかを考慮して、
土台でもある「下地からしっかりと整える」ことが、重要だと私は考えています。

すこしでも長くキレイな状態でお使いいただきたいからこそ、見えない部分からしっかりと手間をかけて仕上げています。

ご心配なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。


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実際に行われている作業の様子